2008年5月31日土曜日

GOING_UNDER_GROUND

GOING_UNDER_GROUND」のベスト盤「COMPLETE_SINGLE_COLLECTION1998-2008」が発売しました。センチメンタルな世界観が魅力のGOING_UNDER_GROUNDですが、この年代順のシングルコレクションを聴くと、音楽の透明度がどんどん高くなり、洗練されてきていることがわかります。聴いているとノスタルジックな気持ちで心が満たされてしまうボーカルの松本素生さんの軽やかで伸びのある歌声はどの時代にも変わることなく響いているのだと再確認できるはずです。もともとは幼馴染である彼らがバンド仲間となっても信頼関係を築きつづけているからこそ、彼ら特有の楽曲に内包される甘酸っぱさが存在しているのだと思います。収録曲はディスク1が「チェロ」、「思春期のブルース」、「桜が咲いたら」、「ロマンチック街道」、「アロー」、「グラフティー」、「センチメント・エキスプレス」、「ミラージュ」、「ランブル」、「ダイアリー」、「トワイライト」、「ハートビート」、「サンキュー」が入っており、ディスク2が、「同じ月を見ていた」、「アゲハ」、「STAND_BY_ME」、「きらり」、「トゥモロウズ ソング」、「Happy_Birthday」、「VISTA」、「ハミングライフ」、「胸いっぱい」、「TWISTER」、「さかさまワールド」、「初恋」、「My_Treasure」が収録されています。青春時代をそのまま切り取って、キュンと切なくなる歌詞とメロディーをギターポップな楽曲で聴かせる彼ら、2006年にベスト盤がリリースされていますが、今回は1998年のインディーズデビューから10周年を迎える彼らの軌跡をたどるようにシングル・コレクションがリリース順に並べられています。こうして順番に聴いていくとかれらの成長過程がはっきりと分かるからおもしろいですね。中学1年生のときに結成されたバンドは、長年の友達だからこそ可能なバツグンのコンビネーションを持ちながら、しかしそれだけに甘えず、客観性を持ってバンドとして成長してきました。だから彼らの場合何度も原点回帰をしながら着実に階段を登っているのが分かります。10年間の活動の結果となる今回のベスト盤、ひと段落としてはいいタイミングだと思います。

0 件のコメント: