2008年4月30日水曜日

Bjork

少し前のお話なのですが、私は2008年の2月19日のBjorkの日本武道館公演に行きました。Bjorkは1965年、アイスランド生まれのアーティスト、主にボーカリストなのですがその美しい歌声から「妖精」としても認知されています。楽曲は非常に多彩で、(一般でいう、ポップス、オルタナティブ・ロック、ジャズ、クラッシックですがジャンルで分けるのも恥ずかしくなってしまいます。)Bjork独自の音楽観で多くの名曲を発表しています。そのオリジナリティと比類なきボーカルによって過去、12回のアメリカ・グラミー賞、そしてアカデミー賞にもノミネートされました。代表的な作品は1993年のDebut、1995年のPost、1997年のHomogenic、2000年のSelmasongs、この時の映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」に主演したことでカンヌ国際映画祭の最優秀女優賞を受賞し、日本でも大きな話題となりました。2001年のVespertine、2002年のGreatest_Hits、2004年のMedulla、2007年のVoltaでしょうか。私が初めてBjorkCDを購入したのはHomogenicです。当時、パンクバンドが大好きだった私ははっきり言ってBjorkの楽曲を好きになれませんでした。というか嫌いでした。そのころの私には楽曲の深さが暗いと映り、なによりも斬新すぎたのです。どんなCDでもずっと保管するタイプなのですが、友人にあげてしまいました。しかし、その数年後、なにを思ったかもう一度同じCDを購入したのです。それでもそんなに好きにはなれませんでしたけど、Bjorkはこういう音楽なんだということが理解できました。そしてそのCDCDラックに眠ります。そして数年後不思議なことにそこまで好きなアーティストではなかったのにもかかわらず、新しいCDが発表されるたびに購入し、聞くたびにどんどん好きになっていきました。私がBjorkのファンになったのを決定づけたのはNYでのオペラハウスでのライブ映像を見たことです。なんとその歌声に感動して涙を流してしまったのです。以後私は熱狂的なBjorkファンになってしまったのです。Bjorkが来日するのはもしかしたらこれが最後かもしれないと思って武道館でのライブに行ったのですが、やはり生で聞くと鳥肌がたちました。死ぬまで聞いていたかったとでも形容しましょうか。その時のライブで「コソボ」を連呼したり、中国公演では「チベット」を連呼するなど自分を表現することに制限がないところも魅力の一つかもしれません。今度ツアーがあれば、海外まで彼女の歌を聞きに行こうと思います。

2008年4月29日火曜日

Phil_Collins

ミュージシャンのPhil_Colinsさんが30年以上にも渡る音楽活動に終止符をうつことを発表しました。Phil_Colinsは本名Philip_David_Charles_Collinsで1951年にロンドンで生まれ、バンド活動やソロ活動で多くの作品を発表し、その多くの曲が大ヒットを記録しています。彼は1970年にロックバンド(Genesis)にてドラマーとして参加し、後にはボーカルも務めました。ソロ活動でも1984年には「カリブの熱い夜」という映画の主題歌をリリースし、1985年には「Easy_Lover」というEarth_Wind_&_Fireのリードボーカルのフィリップ・ベイリーさんとのデュエット曲リリースしています。ソロでもバンドでも世界中で大ヒットした曲を多く手がけています。余談ですが、私は彼の「Everyday」(この曲も大ヒットを記録しました。)という曲が大好きで、今でもたまに口ずさんだりします。彼が自身の活動で成功を収める一方で、プロデューサーとしても大活躍しています。ロバート・プラントのアルバムをプロデュースし、さらにはドラマーとして彼のワールドツアーに参加するなど精力的に活動していました。またその一方では俳優としても活躍していたのです。「アルマーニ」という映画では主演も務め多才さを世間にアピールしました。2007年にはロックバンド(Genesis)を再結成してワールドツアーを行っていましたが、ツアーを終えてついに達成の境地に達したのでしょうか?今後はアルバムもリリースせず、ツアーにでることもないそうです。そして今後も引き続き曲は書き続けるそうですが、多くの時間を自分の趣味のために使おうと考えているそうです。彼の楽曲は万人むけのまさに王道ポップスミュージックといったものですが、心に響きなんど聞いても飽きのこないメロディと、心地よいボーカルサウンドなどが大ヒットを連発した要因となっているのだと思います。彼の楽曲が「大好き」という人間はたくさんいると思いますが、「嫌い」と言い切る人間はほとんどいないのではないでしょうか?まさにポップスの中のポップス、今後彼の新しいアルバムを聞くことも、彼が歌う姿を見ることももうないのかと思うととてもさびしい気持ちになってしまいます。

2008年4月28日月曜日

perfume

最近話題のperfumeというテクノポップアイドルユニットをご存知でしょうか。メンバーは1989年生まれの西脇綾香、通称あーちゃんと、1988年生まれの大本彩乃、通称のっちと、1988年生まれの樫野有香、通称かしゆか、というそれぞれ広島県生まれの3人で構成されています。2001年に結成され、インディーズ時代を経て2005年に「リニアモーターガール」でメジャーデビューを果たしました。現在出している作品は、2002年の「OMA-JINAI ぺロリ」「彼氏募集中」、2003年の「スウィートドーナツ」、2004年の「モノクロームエフェクト」「ビタミンドロップ」、2005年の「アキハバラブ」メジャーデビュー作の「リニアモーターガール」、2006年の「コンピューターシティ」「エレクトロ・ワールド」、ファーストアルバムである「Perfume~Complete_Best~」2007年の「ファン・サービス」「ポリリズム」、2008年の「Baby_cruising_Love/マカロニ」と最新アルバムである「GAME」です。現在の彼女達の楽曲はビジュアルや振り付けもふくめて一言でいうと「かわいい」だと思います。典型的ともいえるアイドルユニットを新しいタイプのアイドルにしている大きな要素の一つが、2006年の「コンピューターシティ」から田中ヤスタカさんがプロデュースに絡みだしたことです。この田中ヤスタカさんはもともとは新宿のちいさなクラブでDJ活動や楽曲制作などをしていて、近年ではCapsuleというユニットもプロデュースしている新気鋭のアーティストです。このCapsuleもテクノポップとう方向性的にはPerfumeと似ている部分もあり、もはやこれが田中ヤスタカ節であると言えるかもしれませんね。Perfumeがこの「テクノポップ」というスタイルをとってからは一気にブレイクしてしまいました。まず木村カエラさんが偶然見た「チョコレイト・ディスコ」のPVが気に入り自信のラジオ番組で何度も流しました。そして一番の起爆剤はNHKと公共広告機構の共同キャンペーンのCMが何度も全国に流れたことで、世間にPerfumeの存在を認知させることができました。現在の日本の音楽シーンを象徴しているかのようなこのPerfumeですが、このかわいい路線を貫き、田中ヤスタカさんがバックアップしている限り、そう簡単にシーンに飲み込まれることはないと思います。

2008年4月27日日曜日

Richard_David_James

私の大好きなアーティストでもある、Afex_Twinの1992年の名作であるSelected_Ambient_Works 85-92が再発売されました。確かに名盤中の名盤で今聞いても新鮮な音ですが、なぜ今頃再発売?と思ってしまいました。しかしまぁ、この再発売をきっかけに新たにAfex_Twinの魅力を知る人が増えるのは喜ばしいことでもあります。Afex_TwinというのはRichard_D_Jamesというアーティストがたくさんもっている名義のうちの一つで一番認知度が高い名義ではないでしょうか?他にはAFXPolygon_WindowPichard_D._JamsCaustic_Windowなどが広く知られています。他にも私も聞いたことがない名義はたくさん存在し、その名義によって音質は異なるのですが、どれも彼にしか作りえないすばらしい楽曲を提供しています。Richard_D_Jamesは1971年にアイルランドで生まれたそうです。彼がAfex_Twinの名義を使い出したのは1992年にR&Sレコーズからアルバムをリリースしたときからです。1994年にはR&Sレコーズからワープに名義が移り、1996年のRichard_D._James_Albumではブレイクビーツを彼独自の感性で作り上げ、ドリルンベースという言葉を世間に広めました。私が一番影響を受けたアルバムは2001年に発表されたdrukqsというCDです。楽曲的には彼独特の予測不能なブレイクビートの上に、プリペアド・ピアノの美しいメロディを乗せ壮大なAfex_Twinワールドを作り出しています。その後の2003年の26_Mixes_for_Cashでは自分が担当したリミックス集を発表していますが、彼以外には絶対にできないような独特のセンスを感じさせてくれます。彼は現代を代表する世界で有数のアーティストであり、テクノモーツァルトなどと形容されるほどの才能を持っていますが狙ってか狙わずか、奇行癖の持ち主でもあります。戦車を所有しているのは有名な話ですが、この他にも一度もステージに姿を見せずにDJをしたり、ライブで自分のCDをそのまま再生するなどさまざまな逸話を持っています。やはり天才の類の人は常人では思いつかないことを考え付いてそれを行動に移せるのでしょうね。

2008年4月26日土曜日

Snoop_Dogg

最近Snoop_DoggのニューアルバムEgo_Trippin'が発売されました。彼は1972年にLAで生まれ、若い頃はギャングの一員として過ごしたそうです。ギャング業からラップミュージシャンに転向したのは91年らしいのですが、すごいのが92年には西海岸の首領とも言われるドクター・ドレに見込まれレコードデビュー。その後ドクター・ドレのソロアルバムにfeateringされHIPHOP界の時の人となりました。彼の主な作品を紹介すると、1993年のSnoop_Doggy_Dogはデビュー作とは思えない意欲作で、全米ナンバーワンを獲得。1996年のThe_Doggfatherはドクター・ドレの傘下から抜けたためか賛否両論の作品。1999年のNo_Limit_Top_Doggではドクター・ドレと復縁し、西海岸よりの路線に戻っている。2002年のPaid_Tha_Cost_To_Be_Da_BossはDJプレミアとの絡みもあり、音楽性の幅が広がっているのを感じる。2004年のThe_Masterpieceはファンクとソウルの2面性をもっていてクオリティの高い仕上がりとなっている。と15年にもわたりシーンを引っ張ってきているわけですが、今回のEgo_Trippin'はこれまでの作品の中でもひときわ音楽性というものを強調したアルバムです。今までのギャングスター的なイメージからはぴんときませんが、最近のSnoop_Doggは社会に対してとても意義のある活動に力をいれているようです。そういった心境の変化がきっと楽曲に反映されているのでしょう。Snoop曰く今はナイスガイになってどんなひとにも気さくに振舞って、慎ましく生きる域に達しているそうです。彼はこの作品で初めて他人に作曲をまかせることが自分で許せるようになったそうですが、そのことがいい意味でこのEgo_Tripin'の深みにつながっていると思います。彼のHipHopを次の領域に持っていくような姿勢は周囲に波紋を呼び、この小さな可能性は今後もますます一つの路線として広がっていくと思います。また音楽活動以外では、彼自信のバスケットボール・チームを通じて地域社会を活性化させたり、ハリウッド界へ進出しての俳優活動だったりと今後もその一挙一同に目が離せません。

2008年4月25日金曜日

ASIAN KUNG-FU GENERATION

みなさんは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONというバンドをご存知でしょうか?日本のバンドです。メンバーはボーカル兼ギターの後藤正文、ギター兼ボーカルの喜多健介、ベースの山田貴洋、ドラムの伊地知潔の4人で構成されているバンドです。海外にもいえるかも知れませんが、最近のロックシーンというものは本当の意味で新しいサウンドを聞かせてくれるバンドが少なくなってきているような気がします。どこにでもあるような曲構成だったり、どこかで聴いたことのあるフレーズ、ベースラインだったりと、中にはカバーだけならまだしも他のアーティストの曲をまんまぱくって自分の曲だと言い張るえせアーティストもいたりするわけです。そういった意味ではこのASIAN KUNG-FU GENERATIONは久しぶりに日本から出てきた新気鋭のロックバンドなのではないでしょうか?パワフルなボーカル、最近の日本のバンドからは聞けなかったエッジの聞いたギターのリフ、エイトビート弾きだけでなく、極力曲のコード感、フレーズを重要視しているベース、エイトビートだけでなくブレイクビートも取り入れ、リズムがすごくタイトなドラム。そして、その4人が作り出す音楽はただのロックではなく、音楽のもつドープな部分を随所にちりばめた曲構成となっているのです。彼らは大学時代に出会い、バンドを結成したそうです。その際にボーカルの後藤さん、通称ゴッチの独断でこのASIAN KUNG-FU GENERATIONに決まったそうです。この長いバンド名をつけてしまったために、サインを書く時は短いバンド名の人の何倍もの労力をつかったそうです。また、ライブ会場やチラシや雑誌などで名前を間違われることも多々あるそうです。Tシャツのバンド名のところのGENERATIONがGENARETIONとなってしまっていたという話を聞いたときには、思わず爆笑してしまいました。でも、その長いバンド名のおかげで私も彼らの存在を知ることができた人間の一人ですので、やはりこのバンド名にして正解だったのだと思います。今年の夏も彼らは精力的にライブ活動を進めるようです。中でも7月に横浜アリーナで開催される、彼らが主催、出演の「NANO-MUGEN FES」は要チェックです。このイベントにはまだそんなに知名度も高くない、というかメジャーよりではないバンドが多く出演するのでかなりサウンドの内容が濃いイベントとなっています。機会があれば遊びに行きたいと思っています。

2008年4月24日木曜日

COLDPLAY

最近よく聴くCDはCOLDPLAYという、イギリスのロックバンドのCDです。正直、最近のイギリス出身のバンドはどれもパッとしないなぁと思っていたのですが、このバンドは違いました。初めて聴いたのは、たまたま暇つぶしのためにレンタルショップで彼らのCDを借りたのがきっかけです。そのCDはA RUSH OF BLOOD TO THE HEADというアルバムなのですが、CDプレイヤーに入れ、1曲目を聴いた瞬間鳥肌が立ち、同時に見事にマイフェイバリットCD群の上位にランクインされてしまいました。それからも、聴けば聴くほど彼らの音へのこだわり、情熱を感じることが出来ます。特にギターの音質が、何度聴いても飽きが来ないというかとても心地よい音質で作られていて、そのあたりも人気の秘密なのかなと思ったりもします。COLDPLAYは、クリス・マーティン、ジョニー・バックランド、ガイ・ベリーマン、ウィル・チャンピオンの4人で構成されるバンドで、バンド結成のきっかけは1996年にユニヴァーシティ・カレッジ・オブ・ロンドンの寮でクリスとジョニーが出会い曲を書き始め、そこにベースのガイとドラム経験のなかったウィルが参加したそうです。よくあるきっかけなんでしょうけれども、こんなにも素敵な曲を作るバンドともなると、とてもドラマティックに感じてしまいますよね。その後の活躍はすばらしいもので、2000年7月に発売されたParachutesというアルバムは全英で初登場第1位を記録したそうです。そして何よりも驚いたのが、あのUK ナンバーワンの呼び声も高いレディオヘッドのアルバムを超えて、アメリカのグラミー賞、最優秀オルタナティヴ・ミュージックアルバムを受賞しているという事実です。いまや全世界でもトップクラスの影響力を持っているバンドと言っても過言ではないかも知れませんね。日本でも2008年の8月に、東京と大阪で開催されるサマーソニックへの参戦が決定しているので、見にいければいいなと思っていますし思っています。さらに、待ちに待ったニューアルバムが、6月11日に美しき生命というタイトルで日本先行発売するそうです。今回もあのちょっとネガティブな感じの歌詞とともにすばらしい音を聞かせてくれるのだろうかと楽しみで仕方がありません。。