2008年5月20日火曜日

Strings

Stringsとは一般的に、バイオリン、ビオラ、チェロなどの「バイオリン属」と呼ばれている楽器にくわえて、コントラバスも含めた弦楽器を総称した呼び方です。バイオリンは、主に高域を担当する楽器で、きらびやかな音色が特徴です。ビオラはバイオリンよりも一回り大きく、音域もバイオリンよりも低い楽器です。主に中域から高域を担当し、ビオラ独特の音色ももっています。バイオリンやビオラは肩で楽器を支えますが、チェロは床に置いて演奏する楽器です。音域はビオラより1オクターブ低く、柔らかい音色です。コントラバスはエレキベースと同じ調弦で、最低音域を担当します。シンセサイザーやサンプラーなどにも必ず入っているおなじみの音色ですが、本物の楽器はいずれも弓かあるいは指で演奏され、奏法によっては単音だけでなく和音を奏でることもでき、2音鳴らすことをダブル・ストップ、3音ならすことをトリプル・ストップと呼びます。エレキギターのような弦楽器と最も違う点は、いつまでも音を持続させることができるところです。この楽器の種類は擦弦楽器といわれ、馬の尻尾の毛で作られた弓で弦をこすることによって、音に大小をつけながらいつまでも引き続けることができるのです。一言でStringsといっても、用いられる楽器の数はアレンジに応じてさまざまです。最も少ないのはコントラバスを除いた各楽器が1つずつの弦楽三重奏や、それに加えてバイオリンが2つ使われる弦楽四重奏などです。PopMusicでは各楽器に複数の人数がいて1つのフレーズをユニゾンで演奏することによって豊かな響きを生み出す編成が多く用いられます。また、実はバイオリンは1stと2ndに分けられ、異なるフレーズを演奏する形が一般的です。PopMusicでは1st、4人2nd、4人など多くても一つのパートに10人程度ですが、オーケストラになると1stバイオリンだけで20人もいるような編成も存在します。ちなみにPopMusicでは少ない編成で2回重ねて録音することで人数感を演出するという手法もよくつかわれます。また、コントラバスはエレキベースと役割が似ているため省略されることが多いのはそういった理由からです。そのほか、ストリングスの広がり感を演出するために欠かせない要素が楽器の配置です。向かって左から1stバイオリン、2ndバイオリン、ビオラ、チェロといった並びが一般的です。

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