2008年5月23日金曜日

SHIBUYA KABUTO

渋谷区の道玄坂周辺はライブ・スペースの激戦区です。そのためこの周辺のライブハウスなどのお店はそれぞれはっきりした特色を強く打ち出しています。道玄坂の通り沿いにある「SHIBUYA_KABUTO」は、収容人数が約130人、地下1階に位置するフロアは「壁には一切張り紙をしない」という店長の言葉に表されるように、清潔感であふれています。音楽ジャンルにとらわれないライブと、破格といっていいほどのホールのレンタル料とが相まって、若いアマチュアバンドも多く出演するのもこのライブハウスならではです。店長の野田氏は、「誰でもステージに立てるのはよいことだと思う」と語り、リハ待ちのミュージシャンたちにも話しかけるような気さくな人です。また、自身もプロのミュージシャンとして活動し、さまざまなステージを経験してきたことから、ライブ・ハウスのサウンドについてもこだわりを持っているようです。一番重要視しているのは歌が前に出るような音作りだそうで、クリアなサウンドを出すためにメインスピーカーには「JBL_SRX725F」とサブウーファーの「SRX718S」が重ねられています。また、ライブ・ハウスのサウンドにはリバーブが大事で、ボーカルのブレス時にもウェットな感じが伝わるようなリバーブ感を出せるようにエンジニアさんに指示しているそうです。PAの現場には日本でいち早く導入したという「YAMAHA LS9-32」を中心に、アウトボード・ラックにはYAMAHAのグラフィック・イコライザー「Q2031A」やマルチエフェクターの「SPX990」がシンプルにセットされています。PAの方がいうには大抵はメイン・コンソールである「YAMAHA LS9-32」内のエフェクトを使用し、ギターやボーカルなど、「SPX990」を使用することもあるそうです。基本的にはどのトラックもフラットな設定を心がけて音作りにかんしては出演者にまかせているようです。そうしないと全出演者で音が同じになってしまいますからね。この「SHIBUYA_KABUTO」の音に対するこだわりが大いに感じられます。

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