2008年5月27日火曜日

AKAI_PROFESSIONAL_MPC

MPC感覚で操作が可能なHIPHOP/R&B専用のリズム・マシンがXR20が登場しました。本機はMPC500より若干大きいのですが、軽くコンパクトで、単三電池6個で作動します。XR20はリズム・マシンであり、サンプリング機能はありません。ただ、一度でもMPCを使ったことがある人ならすぐに理解できるような作りで、電源を入れるだけですぐに音を出すことができます。音色はライブラリー「LA Riot」などで有名なCHRONIC_MUSICがデザインを担当したHIPHOP/R&B系の、24ビットの高品質な音色が700以上も収録されています。音色は、ドラム、ワンショット、シンセの3パートに分かれており、これらが1つのパターンにアサインされる仕組みです。そのパターン自体にA/Bのバリエーションが設定され、素早く切り替えることも可能です。12個のパッドをたたいて打ち込む感覚はまさにMPCで、ノート・リピート機能で連打も可能ですし、タップ・テンポで、DJがプレイしている曲に合わせるのも簡単です。さらにフット・スイッチを接続して、スタート&ストップ、タップ・テンポ、パターンのバリエーションもコントロールできます。それ以外にMIDI入出力、ステレオ、ヘッドフォン、AUX出力やオーバーダブ用のマイク入力まで装備しています。さらにXR20にはMPCにはない機能があります。それはパッドにバックライトがついており、トリガーされたパッドが点灯するので、暗いブースなどではとても便利です。また、パターンプレイ時も、プレイ中のパッドパターンや次にプレイされるパッドが点灯します。メインディスプレイも綺麗でとても視認性がいいので、まさにクラブなどの暗いところでの使用を前提としたデザインであるといえるでしょう。音色のエディットはパラメーターが簡略化されており、ボリューム、パンニング、チューニング、エンベロープのアタック、ディケイ、リリース、フィルターだけです。シーケンスのエディットも各パッドのボリュームとトリガーするタイミングの編集のみなので、こちらは少しもの足りないかもしれません。最近はモバイル楽器が増えてきたように思いますが、やはりハードウェアは触る楽しみがあっていいと思います。今後はテクノバージョンなんかもリリースされたらおもしろいですね。

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