2008年6月3日火曜日

THOM_YORKE

レディオヘッドのTHOM_YORKEさんがニュー・リミックス・アルバム「THE_ERASER_RMXS'」を発表しました。最近、THOM_YORKEさんがレディオヘッドとソロプロジェクトで、楽曲的な最先端とかレコーディングやミックスの定義とかではなく、音楽産業という枠組みの中での様々な定義付けに必死に取り組んでいるような気がします。過去Internetで行われた「In_Rainbows」のセリに近いユーザー値決め配信や、今回のREMIXにしろ、大きな道筋を作ろうとしているのは確かです。このアルバムの意味合いは、レディオヘッドのパッケージに対しての取り組みとは違ってもっと作品目線での取り組み、つまり極め通例なやり口な感じがします。THOM_YORKEさんが起用したクリエイターは、まぎれもなく超一流のアイデンティティを持つアーティスト達で、そんな人達がTHOM_YORKEさんの作り出した作品に手を加えるという事は、それを聴くユーザー側からすれば感激に至るものであります。Fourtetが「Atomos_For_Peace」のリミックスを手がけたということは、このアルバムの中で大きな意味をもち、天才と天才達が交じり合うことによって作り出される世界観は唯一無二の存在感を放っています。このアルバムの楽曲名を挙げると、1曲目「And_It_Rained_All_Night」(Burial_Remix)、2曲目「The_Clock」(Surgeon_Remix)、3曲目「Harrowdown_Hill」(The_Bug_Remix)、4曲目「Skip_Divided」(Modeselektor_Remix)、5曲目「Atoms_For_Peace」(Fourtet_Remix)、6曲目「Cymbal_Rush」(The_Field_Late_Night_Essen_Und_Trinken_Remix)、7曲目「Black_Swan」(Cristian_Vogel_Spare_Parts_Remix)、8曲目「Analyse」(Various_Remix)、9曲目「Black_Swan」(Vogel_Bonus_Beat_Eraser_Remix)の9曲全てが当然リミックス曲です。これらの作品は数々のアーティストに楽曲のアイデンティティをゆだねているにもかかわらず、THOM_YORKEさんが本来もっているであろうと想像できる世界観としての「音世界、音色、音空間」が根底の部分でリンクしています。

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