tag:blogger.com,1999:blog-1269514240934967662024-03-08T12:10:01.291+09:00music feverMr.gallehttp://www.blogger.com/profile/10351680273394751229noreply@blogger.comBlogger47125tag:blogger.com,1999:blog-126951424093496766.post-11755812291492552012008-06-09T06:28:00.002+09:002008-06-09T06:47:37.264+09:00THE_MUSIC「<strong>THE_MUSIC</strong>」が、4年ぶりのフルアルバム「<strong>STRENGTH_IN_NUMBERS</strong>」をリリースしました。この作品は帰還を告げるだけでなく、4年のブランクが嘘のような、2008年の時代性をもつ実に堂々としたアルバムです。2002年にデビューアルバム「<strong>THE_MUSIC</strong>」をリリースし、UKチャートで4位を記録した時のメンバーはまだ18歳でした。今はダンスロック勢に限らず、ほとんどのバンドがビートに対して意識的に取り組み、そこでオリジナリティと革新性を獲得しようと躍起になっていますが、彼らがデビューした当時のUKロックシーンには、そんなことを考えているバンドはほとんどいませんでした。今となっては、同じ年に「<strong>House_of_Jealous_Lovers</strong>」で世界中のクラブ~ロックシーンを席巻したNYのラプチャーや、UKだとフランツ・フェルディナンドのほうが、2000年ダンスブームのスタートポイントとして語られていますが、実質UKで口火を切ったのは<strong>THE_MUSIC</strong>だといってもいいでしょう。躍動感溢れる図太いダンスビートの上で、ブルージーでエネルギッシュなハイトーンヴォイスが奔放に暴れまわる様は本当に圧倒的で、それを鳴らしているのが18歳の少年達だとはどうしても信じられませんでした。しかし彼らは2004年にセカンド・アルバムをリリースした後表舞台から消えてしまいました。レーベルから強要されたといわれるヘヴィネス路線やアメリカ進出によって疲弊してしまいバンドは分解状態、核となるメンバーのロブとアダムも鬱になってしまったそうです。それを乗り越えて生み出された今作は、セカンド・アルバムのハードロック路線は葬りさられ、ファースト・アルバムで見せたダンス路線を強力に推し進めた完全ダンスモードなアルバムです。つまりは図らずとも今のシーンにはマッチしているのです。ファースト・アルバムの根拠のない自信にあふれた獰猛性は影を潜めていますが、この4年間に味わった経験が人間的な深みを与えたことを感じさせるロブのヴォーカルは、相も変わらない衝動性と共に、圧倒的な存在感で楽曲を引っ張っていきます。フジロック・フェスティバルで来日するので、そのライブに期待は高まる一方です。Mr.gallehttp://www.blogger.com/profile/10351680273394751229noreply@blogger.com1tag:blogger.com,1999:blog-126951424093496766.post-2393937207118737242008-06-08T10:15:00.003+09:002008-06-08T10:38:09.805+09:00SOIL&PIMP_SESSIONSSOILの4枚目のフルアルバム「PLANET_PIMP」が先月5月にリリースされましたが、今回の作品は非常にいい意味で肩の力が抜け、気負いのない純粋な音楽的挑戦感を持って作り上げられたのが感じられる作品です。SOILはその音楽の根底にレベルミュージックとしての意識、社会的弱者が自らの存在意義を主張するために鳴らす音楽としての意識と意義を強く持っているバンドで、それがひりひりとした音の闘争性の強さや爆発力に結びついています。過去にジャイルス・ピーターソンのレーベルからリリースを果たし、今や世界各地のイベントに引っ張りだことなったという事実は、彼らの中にひとつの達成感を生み、また別の角度から自らの音楽を見つめ直す機会を与えたのだと思います。代名詞となった爆音ジャズから、今まで以上にジャズのフォーマットを無視したヒップホップ以降のビート感の曲、静かに揺らぐグルーブの中に鋭い音像を差し込むミドルテンポの楽曲、あるいはクラシカルなジャズマナーを感じさせる楽曲など、音楽性の幅がぐんと上がり、より奔放に魂をぶつける自由な音楽が実現しています。このアルバムの曲目は、1曲目「I.N.T.R.O」、2曲目「Hollow」、3曲目「STORM」、4曲目「Fantastic_Planet」、5曲目「GO_NEXT!」、6曲目「Darkside」、7曲目「Sea_of_Tranquility」、8曲目「The_world_is_filled_by...」、9曲目「Khamasin」、10曲目「Struggle」、11曲目「ミンガスファンクラブ」、12曲目「Mars」、13曲目「SATSURIKU_Rejects」、14曲目「Sorrow」です。たった1分弱の曲「ミンガスファンクラブ」を聴いて納得したのは、型破りなベーシストであった異端児、故チャールズ・ミンガスへの敬意を込めたハイスピードの爆音ジャズが彼らの音楽性を包括していることです。いつの時代もジャズが時代の最先端を行く型破りな発送と手法とパフォーマンスを演出し得るものだということを教えてくれるバンドが彼らであり、このアルバムではジャズへの愛と情景がより素直に表現されていて、非常に気持ちがいいです。Mr.gallehttp://www.blogger.com/profile/10351680273394751229noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-126951424093496766.post-7510060179453286932008-06-07T15:17:00.002+09:002008-06-07T15:43:54.471+09:00WALDORF_Blofeld昨年から復活をとげた<strong>WALDORF</strong>から待望の新シンセサイザー「<strong>Blofeld</strong>」が登場です。こちらは伝統のウェーブテーブル波形68個で特異な音作りができます。寸法はW304×H54×D132mmととても小さく一般的なものよりも二回りくらいは小さいです。ボディはメタル製でノブはステンレス製、持ち運びに困ることはないですが、ずっしりとした重量感と質感がたまらない魅力を放っています。また目を引く大きな液晶パネルの視認性も良好です。現在どのパラメータを触っているのか、エンベロープ・カーブがどのように描かれているのかがグラフィカルに表示されるので一瞬で把握できます。背面はMIDI_IN、USB端子、ステレオアウトプット、ヘッドフォン、とシンプルな構成です。USBは標準ドライバーを使用したMIDI入力端子として使えるので、面倒なセットアップもなく、接続すればすぐにしようできるというやさしさも持っています。今回の製品は、この小さなボディに同社のお家芸とも言える、ウェーブテーブルや高品位なフィルター、モジュレーション・マトリクス、16マルチティンバーなどさまざまな要素を取り込んだシンセ・ファン待望の一台となっています。初めから入っている膨大な量のパッチはなんと1000以上で、これらはカテゴリー・サーチ機能によって簡単に目的の音色に辿り着くことができます。音源部には通常のオシレーター波形ももちろん搭載されていますが、やはり魅力的なのは68個にわたるウェーブテーブル波形です。複雑に変化するウェーブテーブルの音はこの<strong>WALDORF</strong>のシンセサイザーでしか味わえない独特なものです。キラキラ光るパッドやうねるSE音など特徴的なサウンドを作り出すことができます。加えて通常のオシレーター波形が使用されたサウンドもすばらしい出来で、特筆すべきは、高品質なフィルターを装備していることです。フィルター・タイプもローパス、ハイパス、バンドパス、ノッチに加えて2つのコムフィルター、さらにPPGローパスも装備しており、1ボイスごとに2つ設定することができます。それらを直列にするか、並列にするか、などを柔軟に設定可能で、フィルターだけでも複雑なサウンドを作ることができます。小さなボディにこれだけの機能を詰め込んでいて、他のシンセサイザーとは完全に違う個性を持った本機。この一台があるだけで制作の幅は格段に広がるでしょう。Mr.gallehttp://www.blogger.com/profile/10351680273394751229noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-126951424093496766.post-53599979935561123122008-06-06T19:15:00.002+09:002008-06-06T19:41:30.484+09:00monobrightライヴを念頭に作成された前作「WARP」でストレートなロックを打ち出したモノブライトが一転、初夏の風を感じるミニアルバム「あの透明感と少年」をリリースしました。夏は似合う感じはしていましたが、これまでは熱帯地方というイメージだったのが、この作品では爽やかな初夏のようです。胸がきゅんとするようなラヴソング「夏メロマンティック」や、故郷を思って作り上げたという「旅立ちと少年」などは「<strong>music_number</strong>」を彷彿とさせるミドルナンバーです。今回、SEが効果的に使われている「幽霊」はコンセプトアルバムだからこそ聴ける、実験的な楽曲です。タイトルトラックの「あの透明感と少年」の中で大人の歌詞を綴りつつも、その後に純愛な曲が続いているのがモノブライトらしいところです。収録曲は、全6曲、1曲目「あの透明感と少年」、2曲目「boy」、3曲目「夏メロマンティック」、4曲目「旅立ちと少年」、5曲目「幽霊」、6曲目「雲男」です。インディ時代のミニアルバム「<strong>monobright</strong>」から一貫してヴィヴィッドな色使いとメリハリの効いたモチーフをジャケットに用いてきたこれまでの作風から一転、濃淡のある淡い色と抽象的なモチーフによる、彼ららしくない印象画をジャケットに掲げるこの作品は、サウンド的なことに限って言えば、実は見かけほど新しい挑戦がなされているわけではありません。一曲を貫くキーボードが柔らかに曲を躍動させていく「夏メロマンティック」は昨年発売したファースト・アルバムの中に入っていても不思議ではないカラフルなポップソングであり、カントリーフォークのような「旅立ちと少年」も、モノブライトのロックのルーツを想像すればそんなに違和感のある曲ではありません。だからこそ、尚更、歌が歌としてまとまっている感じは、明らかにこれまでのモノブライトにはありませんでした。同じ事をやっても衝動を衝動として打ち出していたこれまでのモノブライトとはそういった意味での変容を遂げているといえるでしょう。このミニアルバムから感じる爽やかさは、そういったところからきているのでしょう。Mr.gallehttp://www.blogger.com/profile/10351680273394751229noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-126951424093496766.post-73058681947477014022008-06-05T17:03:00.002+09:002008-06-05T17:23:27.908+09:00KAIKOO_MEETS_REVOLUTION仙台で「<strong>ARABAKI_ROCK_FES</strong>」が開催され、今年もロックフェスシーズンが到来したのを告げたのと同じ日、4月26日と27日に、横浜で新たなフェスが誕生しました。その名も「<strong>KAIKOO_meets_REVOLUTION</strong>」。<strong>DJ_BAKU</strong>さんと、曽我部恵一さん、ザ・ブルーハーブ、バック・ドロップ・ボムなど、ジャンルもメジャーもアンダーグラウンドも関係なく、ただ音楽を通して自己表現を行っている、言い換えれば音楽と生きることがイコールになっているという点でつながるアーティスト達が、音を響かせるというひとつの目的の下に集まったフェスティバルです。商業エンターテイメントとしてのフェスではなく、アート、自己表現を通じて音楽を発信する場としてのフェスとして、人と音、人と人とのコミュニケーションが生まれる場所を作ること、そしてそこに宿る純粋なエンターテイメント性を大切にすることに徹底的にこだわって運営されたフェスティバルです。夏になればほぼ毎週末、日本のどこかでフェスが開催されるようになった現在ですが、これだけ様々なジャンルのコアを担うアーティストがまったく同列に並び、ストイックな表現としての音楽の多様な生き様をきっちり提示しようという意志をもったフェスはほとんどありません。この「<strong>KAIKOO_meets_REVOLUTION</strong>」の会場になったのは、横浜中華街のすぐ隣に位置する横浜ZAIMというビルで、元々は旧関東財務局および旧労働基準局の建物です。ひとつひとつの部屋をうまくつかい、2Fにふたつのステージ、3Fにステージとフードスペースおよびアートスペースと物販スペースそして4FにもステージとNPOスペースを設け、ひとつのビルの中に合計4つのステージを作り出していました。ライブは両日とも12時くらいから22時くらいまで行われ、ジャンルもまったく関係のない全85組が、それぞれの思いや主張を様々な形の音と言葉に変換し、自由かつ気合の入ったパフォーマンスを繰り広げました。このフェスが明確に公言しているのが、邦楽メジャーフェルに対するアンチラーゼです。ビッグフェスが光を当てないオルタナティヴなシーンをリスナーに提示することで、この国の音楽をもっと何とかしていきたいという気持ちで運営されているのです。Mr.gallehttp://www.blogger.com/profile/10351680273394751229noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-126951424093496766.post-71231222035469428272008-06-04T20:17:00.002+09:002008-06-04T20:39:26.332+09:00LITE<strong>LITE</strong>というバンドは日本のバンドにしてはとても音楽性の高いバンドで、インスト・バンドとしての新しい価値観をいちいち握っています。まず、音に思春期性があるということです。レイヴ的な音が耳に残るパンクのような精神性を持っており、跳ねるように、透明感を求めてこの衝動轟音世界を描いているのだと思います。ハードコアとビートロックが分かり合えない場所でお互い線を引いていた時代には絶対にに生まれることがなかったであろう、カジュアルな姿勢によるヘビーなサウンドとアンサンブル。中にはサンバリズムを取り入れてまでダンスの快楽性を導入しているものまであります。2本のギターとベースとドラムからは、一緒の景色をみようというメッセージを投げかけられているようでもあり、この無垢なプレイヤビリティはラジカルな異物を生み出したようにも感じます。5月21日に発売された<strong>LITE</strong>の<strong>Phantasia</strong>というアルバムはポップソングしか聴かない人たち、歌謡曲しか聴かない人たち、そんな人たちに深く眠る「もっと音楽を楽しむ」といいう潜在能力を引き出す。LITEの視点はそんなところにあるような気がします。感情の起伏を音楽と共に楽しむ。それが音楽の楽しみ方の一つで、それが映画音楽ではない、ビジュアルのないインスト音楽の醍醐味だとしたらLITEの方法論は非常に険しいですが、明らかな方向性を見ることができます。インストロックとして、ベースが歌い、ギターが渦巻いて、ドラムが叩き切る。それが情熱だったり、悲しみだったり、切なさになったりしています。1曲目の「Ef」から始まり、2曲目「Contra」、3曲目「Infinite_Mirror」、4曲目「Shinkai」、5曲目「Black_and_White」、6曲目「Interlude」、7曲目「Ghost_Dance」、8曲目「Solitude」、9曲目「Phantasia」、10曲目「Fade」、11曲目「Sequel_to_The_Letter」まで全て抜かりのない仕上がりとなっています。プログレッシブな楽曲の構成力といい、演奏の切れ味といい、実にスリリングで圧巻の一言です。Mr.gallehttp://www.blogger.com/profile/10351680273394751229noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-126951424093496766.post-92077788965387937922008-06-03T15:22:00.002+09:002008-06-03T15:42:35.705+09:00THOM_YORKEレディオヘッドの<strong>THOM_YORKE</strong>さんがニュー・リミックス・アルバム「<strong>THE_ERASER_RMXS'</strong>」を発表しました。最近、<strong>THOM_YORKE</strong>さんがレディオヘッドとソロプロジェクトで、楽曲的な最先端とかレコーディングやミックスの定義とかではなく、音楽産業という枠組みの中での様々な定義付けに必死に取り組んでいるような気がします。過去<strong>Internet</strong>で行われた「<strong>In_Rainbows</strong>」のセリに近いユーザー値決め配信や、今回の<strong>REMIX</strong>にしろ、大きな道筋を作ろうとしているのは確かです。このアルバムの意味合いは、レディオヘッドのパッケージに対しての取り組みとは違ってもっと作品目線での取り組み、つまり極め通例なやり口な感じがします。<strong>THOM_YORKE</strong>さんが起用したクリエイターは、まぎれもなく超一流のアイデンティティを持つアーティスト達で、そんな人達が<strong>THOM_YORKE</strong>さんの作り出した作品に手を加えるという事は、それを聴くユーザー側からすれば感激に至るものであります。Fourtetが「<strong>Atomos_For_Peace</strong>」のリミックスを手がけたということは、このアルバムの中で大きな意味をもち、天才と天才達が交じり合うことによって作り出される世界観は唯一無二の存在感を放っています。このアルバムの楽曲名を挙げると、1曲目「And_It_Rained_All_Night」(Burial_Remix)、2曲目「The_Clock」(Surgeon_Remix)、3曲目「Harrowdown_Hill」(The_Bug_Remix)、4曲目「Skip_Divided」(Modeselektor_Remix)、5曲目「Atoms_For_Peace」(Fourtet_Remix)、6曲目「Cymbal_Rush」(The_Field_Late_Night_Essen_Und_Trinken_Remix)、7曲目「Black_Swan」(Cristian_Vogel_Spare_Parts_Remix)、8曲目「Analyse」(Various_Remix)、9曲目「Black_Swan」(Vogel_Bonus_Beat_Eraser_Remix)の9曲全てが当然リミックス曲です。これらの作品は数々のアーティストに楽曲のアイデンティティをゆだねているにもかかわらず、<strong>THOM_YORKE</strong>さんが本来もっているであろうと想像できる世界観としての「音世界、音色、音空間」が根底の部分でリンクしています。Mr.gallehttp://www.blogger.com/profile/10351680273394751229noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-126951424093496766.post-38739574332143595732008-06-02T17:43:00.002+09:002008-06-02T18:00:07.679+09:00Yuuko_Andou1曲しか聴かないと分からないけれど、アルバムで聴くと安藤祐子という人は曲によってくるくると声の印象が変わる人だと気づきます。5月21日に発売したアルバム「Chronicle」でも、「感謝」について歌うピンと張りつめた1曲目からはじけた感じの2曲目に移るときなど、すごいギャップを感じます。本来曲によって声の印象が変わるというのは歌い手にとってはあまりいいことではないはずです。それはつまり自分の声を持っていないことを意味するからです。安藤祐子さんという歌い手のすごいところは、曲によって声の印象が変わることが欠点になるどころか、むしろ彼女の表現者として誠実な姿勢、フェアさのあらわれだと感じられるところです。表現世界の真ん中に自分という存在をおいていない、かといって中心がないのではなく、不安定に揺れながら少しでも確かなものにちかづこうとしている。そんなアート色の強い女性シンガーです。アルバム「chronicle」の曲構成は、1曲目「六月十三日、強い雨」、2曲目「HAPPY」、3曲目「水玉」、4曲目「美しい人」、5曲目「海原の月」、6曲目「お祭り~フェンスと唄おう~」、7曲目「Hilly Hilly Hilly」、8曲目「鐘が鳴って門を抜けたなら」、9曲目「再生」、10曲目「たとえば君に嘘をついた」、11曲目「パラレル」、12曲目「ぼくらが旅に出る理由」、13曲目「さよならと君、ハローと僕」の全13曲です。今までの作品にはない突き抜けたテンションのシングル「パラレル」に顕著なように、歌うことが、自己表現でなく歌を届けるための行為に変わったように思います。独特の子供っぽい歌いまわしはほとんど姿を潜め、それに変わって、生が脈々と息づいている凛とした声が迷いもなく、駆け引きもなく放たれています。歌詞も、「いつも逢いたい」、「君がすき」などシンプルで根源的なフレーズが多く、ストレートな気持ちをストレートに歌うことを知った今作には、遠まわしな愛情表現を取り払ったようなさわやかな楽曲がそろっています。安藤祐子さんの本音というか、純粋な部分にもっともっと吸い込まれていくような一枚です。Mr.gallehttp://www.blogger.com/profile/10351680273394751229noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-126951424093496766.post-69530541627980053202008-06-01T15:28:00.002+09:002008-06-01T16:07:48.813+09:00Ikuko_Haradaクラムボンの原田郁子さんのソロ第2作の「ケモノと魔法」。先日発表されたミニ・アルバム「気配と余韻」収録曲の別テイクが2曲収められています。プロデュースは同じで、エンジニアのZAKと原田さん自身で、おそらく同じレコーディング・セッションの流れで制作されたものでしょう。サウンド・コンセプトも「気配と余韻」の世界観をさらに突き詰めたものになると言ってよく、初回盤はブック形式になっており、原田さん自信の描いたイラストがえがかれています。クラムボンのハイテンションなツアーすべてを出しつくし、抜け殻のようになってしまったという原田さんは、ゆっくりとリハビリを重ね、さながら冬眠から目覚めるがごとくこのアルバムを作ったのでしょう。原田さんのピアノ、ボーカルと、生ギターなど最低限の伴奏楽器だけが鳴ります。全体に流れるトーンは決してにぎやかなものではなく、むしろひんやりとした孤独感がが強く漂っています。空間を生かしたシンプルにして奥行きのある音像は、いかにもZAKさんの仕事らしいと思います。パーティーのあとの静寂と余韻、朝のけだるい空気の中をゆっくりと立ち上るコーヒーの香のような日常感覚。その中心で鳴るのはピアノです。3年前のソロ第一作のタイトルが「ピアノ」で、本作には原マスミさんのカヴァー「ピアノ」が収められています。これらはすでに原田さんのライブでは何度も演奏されている曲で、原田さんはピアノという楽器に思いいれがあるのでしょう。それは、原田さんの音楽家としての出発点は歌ではなく、ピアノにあるからです。マル・ウォルドロンに影響をうけたという原田さんのピアノ・プレイは、ここでは決して声高ではなく、飾り気もありませんがただ深いニュアンスを含んでおり、それは彼女のヴォーカルと完全に見合っています。原田さんの声は、声量がないのでミックスの段階でかなりレベルを上げなければ、喧噪なノイズの中に埋もれてしまうのですが、彼女は無理をせず、自然に歌います。その周囲で鳴るすべてがひっそりとしたつぶやきのような原田さんの声に優しく寄り添っていて、ピアノとのバランスは完璧です。しかし、これはクラムボンでの原田さんがあってこそここで魅力的な存在に写ることを覚えておきたいものです。Mr.gallehttp://www.blogger.com/profile/10351680273394751229noreply@blogger.com1tag:blogger.com,1999:blog-126951424093496766.post-57924151102694366062008-05-31T18:14:00.002+09:002008-05-31T18:33:35.041+09:00GOING_UNDER_GROUND「<strong>GOING_UNDER_GROUND</strong>」のベスト盤「<strong>COMPLETE_SINGLE_COLLECTION1998-2008</strong>」が発売しました。センチメンタルな世界観が魅力の<strong>GOING_UNDER_GROUND</strong>ですが、この年代順のシングルコレクションを聴くと、音楽の透明度がどんどん高くなり、洗練されてきていることがわかります。聴いているとノスタルジックな気持ちで心が満たされてしまうボーカルの松本素生さんの軽やかで伸びのある歌声はどの時代にも変わることなく響いているのだと再確認できるはずです。もともとは幼馴染である彼らがバンド仲間となっても信頼関係を築きつづけているからこそ、彼ら特有の楽曲に内包される甘酸っぱさが存在しているのだと思います。収録曲はディスク1が「チェロ」、「思春期のブルース」、「桜が咲いたら」、「ロマンチック街道」、「アロー」、「グラフティー」、「センチメント・エキスプレス」、「ミラージュ」、「ランブル」、「ダイアリー」、「トワイライト」、「ハートビート」、「サンキュー」が入っており、ディスク2が、「同じ月を見ていた」、「アゲハ」、「STAND_BY_ME」、「きらり」、「トゥモロウズ ソング」、「Happy_Birthday」、「VISTA」、「ハミングライフ」、「胸いっぱい」、「TWISTER」、「さかさまワールド」、「初恋」、「My_Treasure」が収録されています。青春時代をそのまま切り取って、キュンと切なくなる歌詞とメロディーをギターポップな楽曲で聴かせる彼ら、2006年にベスト盤がリリースされていますが、今回は1998年のインディーズデビューから10周年を迎える彼らの軌跡をたどるようにシングル・コレクションがリリース順に並べられています。こうして順番に聴いていくとかれらの成長過程がはっきりと分かるからおもしろいですね。中学1年生のときに結成されたバンドは、長年の友達だからこそ可能なバツグンのコンビネーションを持ちながら、しかしそれだけに甘えず、客観性を持ってバンドとして成長してきました。だから彼らの場合何度も原点回帰をしながら着実に階段を登っているのが分かります。10年間の活動の結果となる今回のベスト盤、ひと段落としてはいいタイミングだと思います。Mr.gallehttp://www.blogger.com/profile/10351680273394751229noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-126951424093496766.post-83850913210017582922008-05-30T17:22:00.002+09:002008-05-30T17:38:15.228+09:00MasteringSACDとDVD-Audio/Videoのマスタリングをする際の話です。通常のCDのマスタリングと最も大きくことなる点は、全体の音量を抑えて控えめにする必要があるということです。CDのようにレベルを上げるのは、これらのメディア向けの処理としてはオススメできません。それはいずれのフォーマットも、マスタリング処理の後で行われるオーサリング処理でさらなるエンコーディング作業が行われるからです。そこでの作業は、いわゆる音楽CDに施すようなレベル処理だけを目的としたものではありません。当然、DVD-Videoの方がよりその傾向は強くなり、ゆえにレベルを控えめにしておかなければ、マスタリングしたばかりのオーディオ素材には存在しなかった歪みやノイズが、オーサリングのプロセスで加わるリスクが高くなってしまいます。実際、SACDの場合、過大レベルを理由にエディット済みのマスターが却下されることや、最終製品のサウンド・クオリティが台無しになってしまうことも多々あります。しかし、通常以下に抑えるべきレベルの幅はわずかで、その差はそれほど大きくはありません。また、下げるべきdBの幅を数字で正確に特定できるようなものでもありません。しかしそれでも最終的に最良の結果を得るためにはマスタリング段階で音量をやや控えめにしておいたほうがいいと言えます。この点を除けばそのほかのアプローチにCDの場合と大きな違いはありません。また、サウンドの処理を終えたあと、リファレンスをクライアントに確認していただくときのフォーマットに関してもCDと異なることがあります。まず、DVDに関しては、DVD-Audio/DVD-VideoでもDVDディスクにリファレンスを制作することが可能なので、プロジェクトに応じていずれかのフォーマットでリファレンス・コピーを作成します。ただし、ビットやサンプリングレートをリクエストされた場合は別です。ちなみにアナログ盤の場合、ラッカー盤に溝を刻んでいく、カッティングという工程がありますが、自分でアナログ盤をカッティングすることはありません。しかしカッティングするための準備としての音作りをすることはあり、その場合、全体としてはCDと同じアプローチをとりつつも、最終的なリミッティング処理を控えめにし、また全体的な音量も控えめにするのがベストです。Mr.gallehttp://www.blogger.com/profile/10351680273394751229noreply@blogger.com1tag:blogger.com,1999:blog-126951424093496766.post-87776371834071360722008-05-29T05:01:00.002+09:002008-05-29T05:17:27.604+09:00BOSE Lifestyleスペースの制約を受けず自由にセッティングできるシンプルでコンパクトな設計が好評のBOSEのホームシアターシステム「Lifestyle」シリーズの上位モデル「Lifestyle V30」がすごいです。BOSEは高い技術とトップレベルのシェアを誇る総合音響メーカーです。DVDやBD、デジタル放送など、映画や音楽を楽しむデジタルソースはいくつかの規格が存在します。一方で、モノラルの名画やステレオサウンドを視聴する場合、これまでのサラウンドシステムでは、たとえ5つのスピーカーがあっても、リアスピーカーからモノラルで再生されたり、全く音が鳴らなかったりといった感じでした。しかしその課題を解決するのが、BOSE独自の技術「Bose_Digital」です。AACやドルビーデジタル、dtsなどのサウンドフォーマットは世紀のアルゴリズムでデコーディング、一方、モノラルやステレオのアナログソースは一旦デジタル変換し、台詞はセンターチャンネルに、歓声や残響音はサラウンドチャンネルへと分配され、自然な5.1chサウンドで再生します。これらの迫力ある重低音や表現力豊かな音声再生を巨大なスピーカーシステムではなく、BOSEの長年の研究で到達した小型の高性能スピーカーで実現した「ジュエルキューブ」と名づけられたサテライトスピーカーとセンタースピーカーは、コンパクトな銀色のボディ、音質だけではなく、部屋のインテリアにも調和するようにデザイン面にも配慮しています。また、重低音の再生を担うスーパーウーファーは、人間が方向性を感じない低音のみを再生するので、室内のどこにでも置けて、設置場所を選びません。さらに、テレビやレコーダーなどのコンポーネントを接続するメディアセンターは、外部機器とともに、ラックなどの目立たない場所に配置することもできます。機能面でも、外部機器や映像、音源ソースごとに行う複雑な設定が不要です。また、入力された映像フォーマットを上位のフォーマットに変換して出力するアップコンバージョン機能や、映像信号をより良い解像度に変換し、HDMIでHD映像出力するアップスケーリング機能を搭載し、サウンドだけではなく映像もグレードアップできます。Mr.gallehttp://www.blogger.com/profile/10351680273394751229noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-126951424093496766.post-89047518982014083432008-05-28T14:10:00.002+09:002008-05-28T14:33:54.439+09:00Bouon遮音と吸音の違いについてご存知でしょうか。本来、遮音と吸音は別物で、遮音は読んで字のごとく、とにかく音をシャットアウトして内からも外からも音を伝わらなくすることです。遮音率が高いほど音の漏れが小さくなります。遮音は物理的に壁を厚くするのが効果的ですが、その厚さに比例して工事費用も高くなります。しかも壁を厚くすると当然部屋のスペースが狭くなってしまいます。一方、吸音は音響調整の一部です。なのでいくら吸音をしても遮音はできません。ではなぜ吸音をするかというと、例えば遮音するのに1メートル厚のコンクリートで囲った部屋を作ったとします。遮音はできても中はコンクリートによる反射の嵐でエコー・ルームの状態です。反射を調整しないと使い物にならないので、音響調整を含めて吸音するわけです。より良い吸音の音量調整をしようと思うと出費も増え、それに比例してどんどん部屋が狭くなってしまいます。ただし、遮音と吸音は密接な関係にもあります。部屋の中での音の反射が大きいと、同じ遮音率の部屋でも漏れる音が大きくなり、反対に吸音がしっかりしていると同じ遮音率でも漏れが小さくなります。これらを含めて50万円くらいからできる防音工事を紹介してみます。まず壁ですが、本格的にやる場合には重量ブロックや2重3重の浮き壁で遮音するのですが、安く行うために、壁に直接12mm厚の石膏ボードと合板を貼っていきます。もし、よりよくしたい場合は直接壁に貼らず、角材を間に挟みこむという手もあります。要は元壁に直接振動が伝わらないようにするのが効果的です。その後で遮音マットを貼りますが、この順番は最終的に吸音材を取り付けることを想定しています。吸音材をつけない場合は、合板を最も元壁がわに、次に遮音マット、そして石膏ボードで最後に見栄えを良くするために壁紙を貼るといいでしょう。吸音材を使う場合は表面に化粧地が張ってあるのでそのまま壁に取り付けても様になります。施工はいたって簡単で、専用のジョイントを壁に取り付け、そこにはめこんでいくだけです。天井はジョイントだけだと落ちてしまうので、ボンドなどを要所要所で使って取り付けます。こうするだけでかなりの防音効果を得られ、きっと近所からの苦情も少なくなるでしょう。Mr.gallehttp://www.blogger.com/profile/10351680273394751229noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-126951424093496766.post-73477948836386218302008-05-27T13:19:00.002+09:002008-05-27T13:39:08.582+09:00AKAI_PROFESSIONAL_MPCMPC感覚で操作が可能な<strong>HIPHOP/R&B</strong>専用のリズム・マシンがXR20が登場しました。本機はMPC500より若干大きいのですが、軽くコンパクトで、単三電池6個で作動します。XR20はリズム・マシンであり、サンプリング機能はありません。ただ、一度でもMPCを使ったことがある人ならすぐに理解できるような作りで、電源を入れるだけですぐに音を出すことができます。音色はライブラリー「<strong>LA Riot</strong>」などで有名な<strong>CHRONIC_MUSIC</strong>がデザインを担当した<strong>HIPHOP/R&B</strong>系の、24ビットの高品質な音色が700以上も収録されています。音色は、ドラム、ワンショット、シンセの3パートに分かれており、これらが1つのパターンにアサインされる仕組みです。そのパターン自体にA/Bのバリエーションが設定され、素早く切り替えることも可能です。12個のパッドをたたいて打ち込む感覚はまさにMPCで、ノート・リピート機能で連打も可能ですし、タップ・テンポで、DJがプレイしている曲に合わせるのも簡単です。さらにフット・スイッチを接続して、スタート&ストップ、タップ・テンポ、パターンのバリエーションもコントロールできます。それ以外に<strong>MIDI</strong>入出力、ステレオ、ヘッドフォン、AUX出力やオーバーダブ用のマイク入力まで装備しています。さらにXR20にはMPCにはない機能があります。それはパッドにバックライトがついており、トリガーされたパッドが点灯するので、暗いブースなどではとても便利です。また、パターンプレイ時も、プレイ中のパッドパターンや次にプレイされるパッドが点灯します。メインディスプレイも綺麗でとても視認性がいいので、まさにクラブなどの暗いところでの使用を前提としたデザインであるといえるでしょう。音色のエディットはパラメーターが簡略化されており、ボリューム、パンニング、チューニング、エンベロープのアタック、ディケイ、リリース、フィルターだけです。シーケンスのエディットも各パッドのボリュームとトリガーするタイミングの編集のみなので、こちらは少しもの足りないかもしれません。最近はモバイル楽器が増えてきたように思いますが、やはりハードウェアは触る楽しみがあっていいと思います。今後はテクノバージョンなんかもリリースされたらおもしろいですね。Mr.gallehttp://www.blogger.com/profile/10351680273394751229noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-126951424093496766.post-65507621464588897902008-05-26T11:59:00.002+09:002008-05-26T12:21:59.967+09:00lalah_hathaway歌姫<strong>Lalah_Hathaway</strong>のアルバム、「セルフ・ポートレイト」が発売中です。今回のアルバムは、歴史あるレーベル、<strong>STAX</strong>からのリリースとなります。。<strong>STAX</strong>といえば、メンフィスで人種の垣根を越えて良質なブラック・ミュージックをリリースしていたレーベルとしてその名前を知られていましたが、新生<strong>STAX</strong>はジャズ・レーベルの<strong>CONCORD_RECORDS</strong>の傘下となり、さらにジャンルの垣根も越えた形で制作されることとなったこの新作は、ソウル、R&B、ジャズ、フュージョン、etc・・あらゆる音楽ファンに通じる大人のアルバムとなりました。<strong>Lalah_Hathaway</strong>の歌声の特徴は、低音で力を抜いたときのハスキー・ボイスが、父親である<strong>Dany_Hathaway</strong>さんそっくりで、彼のファンはどきっとすることでしょう。強くうたったときは母性とも思わせるような彼女の深い愛に包まれるような感じで、心地よく癒されます。アルバム12曲全体がスローテンポ~ミドルテンポの曲で、彼女の声質にあった楽曲となっており、ギターのふわふわ感とブラスのソフトな音色&リズム感は、メンフィス時代のSTAXサウンドを彷彿とさせます。ドラムとベースはワイドレンジでパンチがあり音質も良く、オーディオファンも楽しめることでしょう。これらの楽曲は日本人ではまねの出来ないようなタイム感で演奏されているところがいい味をだしています。曲は1「レット・ゴー」、2「ブリーズ」、3「オン・ユア・オウン」、4「フォー・オールウェイズ」、5「ザット・ワズ・ゼン」、6「ラーニング・トゥ・スイム」、7「ワン・マイル」、8「リトル・ガール」、9「ネイキッド・トゥルース」、10「ホワット・カムズ・アラウンド」、11「UDO」、12「トラジック・イネヴィタリティ」の12曲収録されています。プロデューサーにはレイラ・ハサウェイさん、レックス・ライドアウトさん、テラス・マーティンさん、パウラ・ガリターノさん、ケネス・クラウチさん、マニュエル・ヒューガス&ウィボウド・バーケンスと、沢山の人が担当しております。梅雨の時期はこういった感じのまったりとした音楽を聴いて室内でのんびりとしたいものですね。Mr.gallehttp://www.blogger.com/profile/10351680273394751229noreply@blogger.com1tag:blogger.com,1999:blog-126951424093496766.post-45174749546544139412008-05-25T11:21:00.002+09:002008-05-25T11:48:20.524+09:00FOO_FIGHTERS激しく思いギターサウンドと、感情をすべて発散させるようなボーカルを武器に、アメリカの国民的ロック・バンドにまでのし上がった<strong>FOO_FIGHTERS</strong>。2008年のグラミー賞においては「最優秀ハード・ロック・パフォーマンス」、「最優秀ロック・アルバム」の2部門を受賞するなど、もはや説明不要のビッグネームです。そんなスーパーバンドが、若手パンク・バンドのハイファイ・ハンドグレネイズと共に4月13日から16日にツアーで来日していました。13日には幕張メッセでの公演となりました。幕張メッセは、海浜幕張駅から徒歩約10分のところに位置する国際展示場、イベントホールです。毎年夏に開催される<strong>SUMMERSONIC</strong>の東京会場として使用されることでも知られ、大規模な来日コンサートの話題が尽きない場所です。この日はまずはハイファイ・ハンドグレネイズのアクトから公演はスタートです。ツイン・ギターが子気味よくリズムを刻む、メロディアスパンクのサウンドが、オーディエンスのテンションを高めます。程よく音が吸音された会場は、低音が暴れることもなく、スピーカーのスピード感も最適です。いい雰囲気でステージが終わると、次はいよいよ<strong>FOO_FIGHTERS</strong>が登場です。この日のセットリストは1「レット・イット・ダイ」、2「ザ・プリテンダー」、3「タイムズ・ライク・ジーズ」、4「ブレイクアウト」、5「ラーン・トゥ・フライ」、6「チア・アップ・ボーイズ」、7「ディス・イズ・ア・コール」、8「スタックド・アクターズ」、9「スキン・アンド・ボーンズ」、10「マリーゴールド」、11「マイ・ヒーロー」、12「コールド・デイ」、13「バット、オネストリー」、14「エヴァーロング」、15「モンキーレンチ」、16「オール・マイ・ライフ」です。このセットのラストの「オール・マイ・ライフ」のイントロを告げるギターが鳴ると、観客はこの日一番の歓声でその興奮を表現していました。曲のさびでは、1万人ものオーディエンスが一斉にジャンプし、幕張メッセが揺れました。会場にいた誰もがロックの真髄を体感したといった感じです。ツイン・ギターで音の壁をつくりながらも、デイブ・グロールさんのシャウトをくっきりと引き立てたクリアなサウンドが、最強のライブバンドの音をまさに直接ステージに伝えていました。Mr.gallehttp://www.blogger.com/profile/10351680273394751229noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-126951424093496766.post-1010021050716585772008-05-24T14:54:00.002+09:002008-05-24T15:16:22.612+09:00MIDI_Controller日本を代表するブランドである<strong>YAMAHA</strong>が強力な<strong>USB/MIDI_Controller</strong>を発表しました。今回発表となったのはKX25(25鍵)とKX49(49鍵)とKX61(61鍵)の3種類で、使用環境に合わせて鍵盤数を選べるラインナップとなっています。また、ほすとDAWとして「<strong>STEINBERG Cubase AI4</strong>」がついており、ソフトとハードの間での高い親和性を実現しています。ルックスは<strong>YAMAHA</strong>のシンセ、MM6系統ですが、やはりコントローラーなので4.3kgとかなり軽量です。ちょっとした作業スペースのレイアウト変更においても小回りが利いて便利です。鍵盤上のコントロール・パネルは、各種ボタン類のほかに、4つのコントロール・ノブとLCDディスプレイを装備しており、全体的にすっきりまとまりつつも、トランスポート、モジュレーション・ホイールなど、使用頻度の高い重要な機能は使いやすいように1機能1ボタンを基本に配置されています。鍵盤はさすが<strong>YAMAHA</strong>ともいうべき感触で、離鍵時の戻りも非常に心地よい製品です。べロシティ・カーブは「<strong>VELOCITY_CURVE</strong>」ボタンで瞬時に切り替えられる5種類の基本設定のほか、30種類のVSTiに最適化されたベロシティ設定も用意されています。これは、同じベロシティでもソフトごとによって異なるレスポンスを考慮し、ベロシティ・カーブをチューニングしたものです。これらによって、すべて自分の感覚やタッチのクセにベロシティ・カーブをアジャストできます。ほかにも特筆すべき機能、アルペジオ機能の充実ぶりは目をみはります。「<strong>ARP ON/OFF</strong>」のボタンで簡単に起動するので使い勝手がよく、シンセ・リードはもちろん、ドラムやベースにも対応した342種類の基本アルペジオ・パターンに加え、「UP」「DOWN」など6種類のバリエーションを内臓。さらに「<strong>ARP EDIT</strong>」ボタンを押せばエディット・モードに切り替わり、ゲート・タイムやスウィングなどの細かい設定、編集もできます。使い始めてすぐにその使いやすさが体感できるような高い操作性を実現しているKXシリーズは、単なる<strong>USB/MIDI_Controller</strong>の枠を超え、フレーズのアイディア・マシンとしても使うことができます。Mr.gallehttp://www.blogger.com/profile/10351680273394751229noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-126951424093496766.post-64853161153245771332008-05-23T14:35:00.002+09:002008-05-23T14:59:09.774+09:00SHIBUYA KABUTO渋谷区の道玄坂周辺はライブ・スペースの激戦区です。そのためこの周辺のライブハウスなどのお店はそれぞれはっきりした特色を強く打ち出しています。道玄坂の通り沿いにある「<strong>SHIBUYA_KABUTO</strong>」は、収容人数が約130人、地下1階に位置するフロアは「壁には一切張り紙をしない」という店長の言葉に表されるように、清潔感であふれています。音楽ジャンルにとらわれないライブと、破格といっていいほどのホールのレンタル料とが相まって、若いアマチュアバンドも多く出演するのもこのライブハウスならではです。店長の野田氏は、「誰でもステージに立てるのはよいことだと思う」と語り、リハ待ちのミュージシャンたちにも話しかけるような気さくな人です。また、自身もプロのミュージシャンとして活動し、さまざまなステージを経験してきたことから、ライブ・ハウスのサウンドについてもこだわりを持っているようです。一番重要視しているのは歌が前に出るような音作りだそうで、クリアなサウンドを出すためにメインスピーカーには「<strong>JBL_SRX725F</strong>」とサブウーファーの「<strong>SRX718S</strong>」が重ねられています。また、ライブ・ハウスのサウンドにはリバーブが大事で、ボーカルのブレス時にもウェットな感じが伝わるようなリバーブ感を出せるようにエンジニアさんに指示しているそうです。PAの現場には日本でいち早く導入したという「<strong>YAMAHA LS9-32</strong>」を中心に、アウトボード・ラックには<strong>YAMAHA</strong>のグラフィック・イコライザー「<strong>Q2031A</strong>」やマルチエフェクターの「<strong>SPX990</strong>」がシンプルにセットされています。PAの方がいうには大抵はメイン・コンソールである「<strong>YAMAHA LS9-32</strong>」内のエフェクトを使用し、ギターやボーカルなど、「<strong>SPX990</strong>」を使用することもあるそうです。基本的にはどのトラックもフラットな設定を心がけて音作りにかんしては出演者にまかせているようです。そうしないと全出演者で音が同じになってしまいますからね。この「<strong>SHIBUYA_KABUTO</strong>」の音に対するこだわりが大いに感じられます。Mr.gallehttp://www.blogger.com/profile/10351680273394751229noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-126951424093496766.post-81686921131932756652008-05-22T14:51:00.003+09:002008-05-22T15:14:05.382+09:00THE_RAMONES<strong>THE_RAMONES</strong>はニューヨーク市クィーンズ地区の中流階級で育った、ドラマーのジョーイ・ラモーンことジェフリー・ハイマンさん、ギタリストのジョニー・ラモーンことジョン・カミングスさん、ボーカル兼ベーシストのディー・ディー・ラモーンことダグラス・コルヴィンさんの3人が結成したバンドでした。1974年、後のトミー・ラモーンことトム・アーデライさんをマネージャーに迎え、本格的なバンド活動を開始し、初のギグを同じ年の3月30日にニューヨークのパフォーマンス・スタジオにて行うと、その数ヶ月後にはジョーイがバンドのヴォーカルを務めることになり、その後釜にトミーがドラマーとしてバンドに正式加入しました。こうして4人編成となった<strong>THE_RAMONES</strong>は、その年の夏にはニューヨークのローワーイーストサイドにあるパンク専門のライブ・ハウスCBGBの常連バンドとなるまでに成長し、2分弱の短い曲を早々と演奏しまくる1セット20分くらいのギグを連日連夜こなしていました。その結果彼らを信望する熱狂的なファンの数は日増しに増え、バンド結成翌年の1975年にはサイアー・レコーズとの契約を果たしました。そして翌年の1976年にはデビュー・アルバムである「ラモーンズの激情」をリリースするなど、<strong>THE_RAMONES</strong>にとっては躍進の年となりました。そのアルバムは全米チャートには惜しくもランクインできなかったものの、多くの評論家たちから高い評価を受けています。さらに翌年、セカンド・アルバムである「リーヴ・ホーム」をリリースし、シングルカットされた「<strong>Shina_is_a_Punk_Rocker</strong>」が全英シングル・チャートのトップ40に入るヒット曲となり、アルバムもアルバム・チャートの48位に入るほどの健闘を見せました。しかし、母国アメリカでの人気はいまひとつ盛り上がらず、サード・アルバム、フォース・アルバムを発表してからもその状況が変わることはありませんでした。その後<strong>THE_RAMONES</strong>はプロデューサーとしてフィル・スペクターさんを迎えて5作目となる「エンド・オブ・ザ・センチュリー」を制作しました。このアルバムは全米チャートの44位に入り、彼らはいままでにない成功を手にしました。しかしこのアルバムの商業的な成功の代償として、彼らの音楽に対する評論家の評価は下がり、熱狂的なファンによるカルト的な人気も薄くなってしまいました。Mr.gallehttp://www.blogger.com/profile/10351680273394751229noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-126951424093496766.post-61617595748631448712008-05-21T15:46:00.002+09:002008-05-21T16:09:59.117+09:00TASCAM小型パワード・モニターに<strong>TASCAM</strong>から低価格の新製品「<strong>VL-A4</strong>」が発表されました。この製品はコンパクトなサイズといい、3.6kgという重量といい、Desk_Top_Musicで使うにはちょうどいいです。デザインは落ち着いており、背面にある入力端子はSLRとTRSフォーンのコンボ・ジャックが1系統のみとシンプルです。LEVEL_CONTROLLつまみもありますが、これは感度調整のようなもので、絞りきっても音量はゼロになるわけではありません。このパワード・スピーカーはサイズの割りには重心が低く、中低域がしっかりしているといった感じです。カタログ・データでは70Hzまでとなっていますが、シンセサイザーや打ち込みの重低音もしっかりと輪郭がわかります。これはこのサイズのスピーカーとしては特筆すべき点でしょう。ハイエンドもしっかりあって、シンバルなどの金物も倍音がよく聞こえます。ただし中高域の色づけは少なく、フラットなので聴いた瞬間の派手さはありません。中低域の出音が充実していることと26kHzのハイエンドまでを綺麗に再生してくれるのがこのスピーカーの特徴です。また、再生音量をぎりぎりまで上げたり下げたりしても全体的なバランスがあまり変わらない点も優秀です。ホームユースのモニターとしては十分活躍してくれるでしょう。尚、バスレフ仕様なので設置スペースには気をつけないといけません。側面、背面ともに壁から60cmくらいは離して設置しないと音がぼけるといった現象が起こります。実際の音楽制作の現場で使用すると、中高域の特性がフラットなので、リバーブの設定が多めになったりしますが、これはこのスピーカーに対する慣れの問題です。EQやコンプをかけてみても正確に音が変化するので音作りの際に間違った音を作ってしまうことはまずないでしょう。普通の小型スピーカーではよく500Hz辺りから下が不正確になってしまうことがあるのですが、このスピーカーに限ってそういったことはありません。これらを踏まえてこの「<strong>VL-A4</strong>」はホームスタジオでのメイン・モニターとして使うのにはとても適しています。なによりもこのサイズでしっかりと低域が聴き取れるのが魅力です。打ち込みから生音の録音まで、オールジャンルで使えるスピーカーといえます。Mr.gallehttp://www.blogger.com/profile/10351680273394751229noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-126951424093496766.post-60580646479574628422008-05-20T05:33:00.002+09:002008-05-20T05:55:27.805+09:00Strings<strong>Strings</strong>とは一般的に、バイオリン、ビオラ、チェロなどの「バイオリン属」と呼ばれている楽器にくわえて、コントラバスも含めた弦楽器を総称した呼び方です。バイオリンは、主に高域を担当する楽器で、きらびやかな音色が特徴です。ビオラはバイオリンよりも一回り大きく、音域もバイオリンよりも低い楽器です。主に中域から高域を担当し、ビオラ独特の音色ももっています。バイオリンやビオラは肩で楽器を支えますが、チェロは床に置いて演奏する楽器です。音域はビオラより1オクターブ低く、柔らかい音色です。コントラバスはエレキベースと同じ調弦で、最低音域を担当します。シンセサイザーやサンプラーなどにも必ず入っているおなじみの音色ですが、本物の楽器はいずれも弓かあるいは指で演奏され、奏法によっては単音だけでなく和音を奏でることもでき、2音鳴らすことをダブル・ストップ、3音ならすことをトリプル・ストップと呼びます。エレキギターのような弦楽器と最も違う点は、いつまでも音を持続させることができるところです。この楽器の種類は擦弦楽器といわれ、馬の尻尾の毛で作られた弓で弦をこすることによって、音に大小をつけながらいつまでも引き続けることができるのです。一言で<strong>Strings</strong>といっても、用いられる楽器の数はアレンジに応じてさまざまです。最も少ないのはコントラバスを除いた各楽器が1つずつの弦楽三重奏や、それに加えてバイオリンが2つ使われる弦楽四重奏などです。<strong>PopMusic</strong>では各楽器に複数の人数がいて1つのフレーズをユニゾンで演奏することによって豊かな響きを生み出す編成が多く用いられます。また、実はバイオリンは1stと2ndに分けられ、異なるフレーズを演奏する形が一般的です。<strong>PopMusic</strong>では1st、4人2nd、4人など多くても一つのパートに10人程度ですが、オーケストラになると1stバイオリンだけで20人もいるような編成も存在します。ちなみに<strong>PopMusic</strong>では少ない編成で2回重ねて録音することで人数感を演出するという手法もよくつかわれます。また、コントラバスはエレキベースと役割が似ているため省略されることが多いのはそういった理由からです。そのほか、ストリングスの広がり感を演出するために欠かせない要素が楽器の配置です。向かって左から1stバイオリン、2ndバイオリン、ビオラ、チェロといった並びが一般的です。Mr.gallehttp://www.blogger.com/profile/10351680273394751229noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-126951424093496766.post-37934642963123523242008-05-19T03:20:00.002+09:002008-05-19T03:51:04.309+09:00ALLEN&HEATH<strong>DJ_Mixer</strong>を送り出しているメーカーとしては後発組にあたるものの、高音質や高耐久性、しっかりした基本設計に加え、システム構築も柔軟に対応できることで音にうるさいクラブピープルやDJ達の信頼を勝ち取った<strong>ALLEN&HEATH</strong>。このメーカーの<strong>DJ_Mixer</strong>シリーズに、USBオーディオ・インターフェースを搭載した新製品が登場しました。ノートパソコンを活用するDJが増えている近年では非常に活用できそうな<strong>DJ_Mixer</strong>だと思います。大まかなレイアウトは非常にベーシックなもので、DJをしたことがある人ならすぐに使うことができます。Ch1/4はフォノ入力とライン入力を切り替えることができ、ch2/3はライン入力、ステレオ2系統から1系統を選択することができます。各チャンネルには3バンドのイコライザー/アイソレーター、X:FXセンドつまみなどが並んでいます。X:FXつまみはリア・パネルのX:FXセンド/リターン端子に接続した外部エフェクターを使用する際にセンド/リターン・レベルをつまみ一つで調整できます。肝心要となる音質のほうは、一言でいうととてもハイファイです。中域、低域はしっかりと腰のある音で、広域は綺麗に伸びるレンジの広さをうかがわせる音。またイコライザーはブーストとカットのカーブが違うのが大きな特徴でしょう。ブーストする時は、ハイハットやベースなど、現場において狙ったところの音を持ち上げられる感じです。一方、カットの時はアイソレーターになり、かなりばっさりと音がカットできるのでとてもミックスがしやすくなります。また付加機能として本体の右側部分にはフィルターセクションを搭載しており、各チャンネルの<strong>FILTER</strong>ボタンで信号を送ることができます。HPF、BPF、LPFの3種類で、効き具合はとても自然な感じです。これはVCFタイプのアナログ・フィルターで、刺激的ながらも音楽的な温かみが感じられます。そしてUSBオーディオ・インターフェースは2イン/2アウトの仕様です。基本的には専用のアナログ入出力端子である<strong>USB_AUDIO IN/OUT</strong>を介して各入出力端子とケーブルを接続するという方式です。このUSBにはいろいろな使い方があるようで、<strong>Mixer</strong>からの録音はもちろんのこと、コンピューターのプラグインを外部エフェクトとして<strong>DJMixer</strong>の音にかけることもできてしまいます。このUSBインターフェースを装備したこれからの<strong>DJ_Mixer</strong>のスタンダードとなるかもしれませんね。Mr.gallehttp://www.blogger.com/profile/10351680273394751229noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-126951424093496766.post-6338449318119040052008-05-18T20:17:00.002+09:002008-05-18T20:44:01.190+09:00Portishead1990の始めの頃、アメリカで<strong>HipHop</strong>ブームが起こりそれはイギリスにも飛び火し、また定着もしていました。当時不動の人気を誇っていた<strong>COLDCUT</strong>がよりイギリスらしい独特のレーベル、「<strong>NINJA_TUNE</strong>」を設立したのが1990年。彼らは次第に<strong>UK_HIPHOP</strong>と呼ばれるブレイクビーツを生かした、アブストラクトでとても実験的な<strong>HIPHOP</strong>を紹介していくようになりました。なかでもダウンテンポで劣化したブレイクビーツを主体に、ダウなーなサンプルを組み込んだ独特の音楽性は、そのサウンドのイメージからトリップホップと呼ばれるようになりました。そんな中、1994年に突然現れたのが、プログラミングからキーボード、ドラムまでこなすジェフ・バーロウさんとシンガーのべス・ギボンズによる<strong>Portishead</strong>です。彼らは瞬く間に全世界の話題となり、1991年にデビューしたマッシブ・アタックや、その初期メンバーであったトリッキーらと共に、活動の拠点がブリストルであったことから、その音楽性はブリストル・サウンドと呼ばれるようになり、一気に世界的にメジャーなものになりました。メンバーも含めて誰もが想像していなかったこのメガヒットは次の作品へのとてつもないプレッシャーを生み、過酷なプロモーションで体調を崩したギボンズさんは、一切のインタビューを断ると宣言するほど追い込まれてしまいました。しかし、その後ギタリストのエイドリアン・アートレイさんも加わり、1年あまりかけて制作され、1997年にセカンド・アルバムである「<strong>Portishead</strong>」を発表しました。こちらもファースト・アルバムに劣らない傑作でした。こちらも大ヒットとなり彼らはワールド・ツアーを行いました。ニューヨークでは、何とニューヨーク・フィルハーモニックを従えライブを行い、1998年にその模様をビデオ・CDで発売しています。しかし、プレッシャーと戦いながら続けてきた活動にすっかり疲弊してしまったメンバーは、その後の展開を考える以前に休息を必要としていました。しかし、10年間もの沈黙を破ってついにサード・アルバムである「サード」が発表されたのです。このアルバムは彼らが何よりすぐれたバンドであることを感じさせてくれる仕上がりとなっています。Mr.gallehttp://www.blogger.com/profile/10351680273394751229noreply@blogger.com1tag:blogger.com,1999:blog-126951424093496766.post-58775198147509304072008-05-17T15:06:00.002+09:002008-05-17T15:29:25.316+09:00The_Brian_Setzer_Orchestra<strong>The_Braian_Setzer_Orchestra</strong>の名盤中の名盤である「<strong>The_Dirty_Boogie</strong>」は、1998年に発表されました。この作品はきわめてユニークで独創的で、ポップで、そして熱狂的に盛り上がる音楽ばかりを詰め込んだアルバムです。かつてニュー・ウェイブ、パンクシーンの台頭に伴い、より若くて自分達の世代のオリジナリティーを求めて血気盛んに騒ぎまくっていた若者たちに対して50年代のロカビリーサウンドをぶつけて80年代のムーヴメントとしたのが<strong>Brian_Setzer</strong>率いる<strong>Stray_Cats</strong>でした。<strong>Brian_Setzer</strong>は今度はそのロカビリーよりもさらにさかのぼってピッグ・バンド・ジャズ、スウィング・ジャズをロカビリー魂を吹き込んで90年代に蘇えらせました。<strong>The_Braian_Setzer_Orchestra</strong>のメンバーは、ギターとボーカル担当の「Brian_Setzer」さん、サックス担当の「Ray_Herrmann」さん、「Tim_Misica」さん、「Steve_Marsh」さん、「Rick_Rocci」さん、「Don_Roberts」さん、トランペット担当の「Dan_Fornero」さん、「John_Fumo」さん、「Kevin_Norton」さん、「Dennis_Farias」さん、トロンボーン担当の、「George_McMullen」さん、「Michael_Vlatkovich」さん、「Mark_Jones」さん、「Robbie_Hioki」さん、ベース担当の「Ernie_Nunez」さん、「Tony_Garnier」さん、ドラム・パーカッション担当の「Bernie_Dresel」さんからなります。すでにこの作品の前2作でライヴにおける圧倒的な支持をとりつけていた<strong>The_Braian_Setzer_Orchestra</strong>はこの作品により、レコードセールスの面でも大躍進を遂げ、98年10月に全米アルバム・チャート第9位を獲得しました。同時にチェリー・ポッピン・ダディーズや、ビッグ・バッド・ヴードゥーらのネオ・ビッグ・バンドも注目を集め、一つのムーブメントとなりました。このビッグ・バンド・サウンドは、まさしくアメリカン・オリジナルであり、世代を超えて受け継がれてきた伝統の音楽です。昔の世代には懐かしく、若い人には新鮮。こうして音楽のムーブメントはサイクルを描いていくのでしょう。Mr.gallehttp://www.blogger.com/profile/10351680273394751229noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-126951424093496766.post-32653394984704863772008-05-16T12:28:00.002+09:002008-05-16T12:53:29.023+09:00SUMMER_SONIC_08今年ももうすぐ<strong>SUMMER_SONIC</strong>の季節となります。今年は<strong>SUMMER_SONIC_08</strong>と銘打ち、8月9日と10日ですが、なんと今年からはシーサイド・ヴィレッジでテントで宿泊することができてしまうのです。キャンプ好きとしてはこれは見逃せないところではないでしょうか。チケットは1日券が15500円、2日券が28500円となっているのですが、どっちを買うか迷うところであります。泊まり目的なら間違いなく2日券ですが、果たして付き合ってくれる人がいるかどうかが問題ですね。<strong>LINEUP</strong>は9日の<strong>MARINE_STAGE</strong>と呼ばれるメインステージが、「<strong>THE_VERVE</strong>」、「<strong>THE_PRODIGY</strong>」、「<strong>PANIC_AT_THE_DISCO</strong>」、「<strong>ZEBRAHEAD</strong>」、「<strong>THE_SUBWAYS</strong>」、「<strong>ONEREP_UBLIC</strong>」、「<strong>JOE_LEAN_AND_THE_JING_JANG_JONG</strong>」、「<strong>LOS_CAMPESINOS</strong>!」、10日のメインステージが「<strong>COLDPLAY</strong>」、「<strong>ALICIA_KEYS</strong>」、「<strong>THE_KOOKS</strong>」、「<strong>311</strong>」、「<strong>THE_HOOSIERS</strong>」、「<strong>VAMPIRE_WEEKEND</strong>」、「<strong>THE_WOMBATS</strong>」です。非常にうまく分けています。アーティストの面子だけを考えれば10日だけでもいい気もするのですが、やはりテントを張ってフェスの雰囲気を楽しみたいと思ってしまいます。<strong>MOUTAIN_STAGE</strong>というセカンドステージのようなところでは9日になんとあの「<strong>SEX_PISTOLS</strong>」がプレイするのです。あとは「<strong>LOSTPROPHETS</strong>」、「マキシマム ザ ホルモン」、「<strong>NEW_FOUND_GLORY</strong>」、「<strong>TRIVIUM</strong>」、「<strong>KIDS_IN_GLASS_HOUSES</strong>」、「<strong>BEAT_UNION</strong>」、「<strong>THE_METROS</strong>」とそうそうたるメンバーです。10日は、「<strong>FATBOY_SLIM</strong>」、「<strong>DEVO</strong>」、「<strong>JUSTICE</strong>」、「<strong>BOOM_BOOM_SATELLITES</strong>」、「<strong>JUNKIE_XL</strong>」、「<strong>POLYSICS</strong>」、「<strong>LATE_OF_THE_PIER</strong>」、「<strong>THE_TING_TINGS</strong>」とこちらもドープな面々が揃っています。私がどうしても見たいライブは「<strong>COLDPLAY</strong>」と「<strong>ALICIA_KEYS</strong>」でしょうか。「<strong>THE_PRODIGY</strong>」、「<strong>SEX_PISTOLS</strong>」も見たいのですが、最近は音源もリリースしていないし目立った活動がないので、やはり見れたらいいなくらいの気持ちです。一緒に泊まってくれるようなノリノリの人がいたら2日間通して行くのがベストな気がしてきました。Mr.gallehttp://www.blogger.com/profile/10351680273394751229noreply@blogger.com0